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動き:変化を見付ける力
皆さん、こんにちは。本日は「動き:変化を見付ける力」をテーマに、T Fきりんさんにお話を伺います。よろしくお願いします。
こんにちは。よろしくお願いします。今日は、人間が動きや変化に自然と注目してしまう特性についてお話ししたいと思います。
それは面白そうですね!具体的にはどのようなことですか?
例えば、「動き」や「変化」があると、好むと好まざるとに関わらず、意識していなくても人はそこに注目してしまいます。また、動きや変化によってユーザーは理解して操作を進めることができます。動きはインターフェースを支える重要なエッセンスなんです。
動くものは目に付く
確かに、動くものにはついつい目が行ってしまいますね。
そうですね。例えば、理容室でよく見かける回転するサインポールや、テキストが横に動く電光掲示板など、動きや変化があるものには意識していなくてもついつい目がいってしまいます。動きがあることで、より注目されるようになります。
なるほど、だから広告やウェブサイトでもアニメーションを使うんですね。
その通りです。例えば、「カヤック」「ハイキング」「魚釣り」という3つの入り口の上部に、動きを伴ったイラストが順番にローテーションしながら表示されるとします。その動きによって、何があるのか、どの入り口なのかが自然と理解できます。
受動的な変化と、能動的な変化
動きには「受動的」と「能動的」な変化があるんですか?
はい。先ほどの例のように、ユーザーの操作とは全く関係のない「受動的」な変化もあれば、ユーザーの操作に対して反応する「能動的」な変化もあります。受動的な変化はユーザーの注目を集めますが、能動的な変化はユーザーに理解を与えます。
能動的な変化というと、具体的にはどんなものですか?
ユーザーの操作に対する応答、つまりインタラクションと言います。この反応の有無によって、ユーザーはシステムの状態を理解し、操作を進めることができます。
確かに、ボタンを押したときに変化があると安心しますね。
そうですね。インタラクションについては、3-2でさらに詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてください。
ホバー時の変化で、そこが他と違うことが分かる
ホバー時の変化も重要なんでしょうか?
はい、古典的な例ですが、PCでマウスオーバーしたときに、リンクやボタンなどクリックできる場所であれば、対象が変化します。この変化を認知できることで、ページからページへとスムーズに移動し、目的のアクションを達成できます。
なるほど、ユーザーにとっては大切なフィードバックですね。
タップ時に反応(変化)があることで、入力されたことが分かる
スマートフォンでも同様に、画面をタップした瞬間に、ほとんど気づかれない程度の瞬間的な変化が描画されています。
そういえば、タップすると少しだけボタンが沈むような感じがありますね。
その反応によって、確かにタップを受け付けてもらったのだというユーザーへの理解や信頼感を与えることができます。
小さな変化でも安心感につながるんですね。
はい、その通りです。動きや変化を適切にデザインに取り入れることで、ユーザー体験を向上させることができます。
本日はとても勉強になりました。ありがとうございます。
ありがとうございました!早速、デザインに活かしてみたいと思います。