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何でもできる汎用性か、特化した専用性か。

皆さん、こんにちは。本日は「汎用性と専用性」について、T Fキリンさんにお話しいただきます。どうぞよろしくお願いします。

こんにちは。よろしくお願いします。早速ですが、皆さんは道具についてどう思いますか?

道具ですか?何か目的を達成するためのものですよね。

その通りです。道具は何らかの目的を達成するためのもので、その目的に応じて種類や特徴が違っているんです。例えば、車を例に挙げてみましょう。

車にもいろいろな種類がありますよね。乗用車や軽自動車など。

そうですね。それらは汎用的な車ですが、一方でスピードに特化したレーシングカーや、市場で荷物を運ぶ専用のターレもあります。どれも同じ車ですが、できることや得意なことは全く違うんです。

なるほど。同じ道具でも目的によって形や性能が変わるんですね。

はい、まさにその通りです。この考え方はデザインにも通じます。汎用性と専用性、それぞれの特徴を理解することが重要なんです。
入力手段を介してユーザーが操作する場所

ここで、ユーザーが情報を得るための手段について教えていただけますか?

もちろんです。ユーザーがソフトウェアを使う目的は、テキストや画像、動画などの情報を手に入れるためですよね。それらの情報にアクセスするためには、最終的に「Webサイト(ブラウザ)」か「アプリ」を経由します。

確かに、スマホやPCでWebサイトやアプリを使って情報を見ていますね。

より正確に言えば、ハードウェア、つまり入力手段を操作し、OSを介してWebサイトかアプリを使っているんです。

そう考えると、デバイスやOSも含めて設計を考える必要がありますね。

その通りです。だから、デザインを考えるときにはユーザーがどの環境でどのように操作するのかを意識することが大切なんです。
Webサイトは汎用的ツール

では、Webサイトについて詳しく教えてください。

はい。Webサイトは何でもできる汎用的なツールですが、特定のサービスに特化した操作性や高いパフォーマンスは期待できません。言わば、ブラウザを使った汎用のアプリケーションですね。

Webサイトは気軽にアクセスできますよね。複数のページを同時に開くこともできますし。

そうです。ひとまず開いておく、後で見るといった使い方もできます。それがWebサイトの大きな特徴の一つです。
WebサイトのデザインはURLと不可分であり、環境によらず共通である

Webサイトはどのデバイスでも同じように見えるんですか?

基本的にはそうですね。Webサイトのページはそれぞれ固有のURLを持っていて、そのURLが同じであれば環境に関係なく同じデザインになります。これはサービスを展開しやすいという大きなメリットです。

なるほど、それは便利ですね。ユーザーも混乱しませんし。
インターフェースの自由度はブラウザに依存する

でも、Webサイトだとアプリに比べて操作性が劣ると感じることがあります。

そうですね。Webサイトはページの集合体なので、継ぎ目なく連続的に変化するような見せ方には向いていません。また、ブラウザの機能に依存するので、ジェスチャー操作やパフォーマンス面でもアプリに劣ります。

だからアプリのほうが動きがスムーズなんですね。

はい。しかし、アプリはインストールが必要ですが、Webサイトはブラウザさえあればすぐに使えます。手軽さという点ではWebサイトは大きなアドバンテージがあります。
アプリは専用的ツール

では、アプリについても教えてください。

アプリはデバイスごとにインストールする専用機能です。Webサイトでは実現が難しいインターフェースや高いパフォーマンスが必要な場合に適しています。

例えば、ゲームや高機能なツールなどですね。

そうです。アプリはインターフェースの自由度が高く、動作も軽快です。ジェスチャー操作やデバイス固有の機能にも対応しやすいです。ただし、OSごとに開発が必要で、ユーザーにインストールしてもらう手間もあります。
最適なインターフェースはOSごとに異なる

OSによってインターフェースが変わるんですか?

はい。例えば、AndroidとiOSでは「戻る」ボタンの有無が異なります。同じサービスでも、OSごとに最適なインターフェースを設計する必要があります。

それは開発者にとっては大変ですね。

確かに手間は増えますが、その分ユーザーにとって使いやすいアプリを提供できます。
デメリット以上のメリットが見込めるか

アプリを作るかWebサイトにするか、迷うこともありますね。

その場合はデメリット以上のメリットが見込めるかを考えると良いでしょう。ユーザーや開発側にとって、どちらが目的に合っているかを判断することが重要です。
まとめ

結局のところ、目的によってWebサイトとアプリを使い分けることが大切です。汎用性の高いWebサイトと、専用性の高いアプリ、それぞれの特徴を理解して最適なデザインを考えましょう。

本日は貴重なお話をありがとうございました。とても勉強になりました。

ありがとうございました!これからのデザインに活かしていきたいです。