UXデザインの座学【v32】

こんにちは、よろしくお願いします。

そうですね。近年、さまざまなサービスやアプリ、Webサイトで“UI/UX”の注目度が高まっています。ただ直感的な操作が求められるだけでなく、機能性や見た目、そして利用後のユーザー体験まで考慮しなければ、プロダクトが成功しにくい環境になってきています。

その通りです。

UXデザインとは、ユーザーのうれしい体験を作り出すためのデザインの考え方であり、またそのための方法論であり、方法論に基づくデザインの実践である。

ちょっと文面で見ると難しく感じるかもしれませんね。

もちろんです。要するに、UXデザインはユーザーが製品やサービスを使って「うれしい体験」を得られるようにデザインすることなんです。

その背景には、インターネットの普及と情報通信端末の高度化や多様化があります。つまり、スマートフォンやタブレットの普及がUXデザインを高めた要因と言えます。

スマートフォンの登場によって、多くの人々が手軽に高度な機能を持つデバイスを使うようになりました。その結果、ユーザーはより良い体験を求めるようになり、企業側もUXデザインに注力する必要が出てきたんです。

はい。米国のApple社が最初にiPhoneを2007年4月に発表したことが大きな転機でした。iPhoneそのものが優れたUXデザインを持っており、スマートフォンが世界中で国境を超えて誰もが体験することとなり、UXデザインの必要性を意識する「きっかけ」となりました。

そうですね。それまでの携帯電話とは一線を画す使いやすさとデザインで、多くのユーザーを魅了しました。

はい、このことはインターネットサービスの企業だけでなく、製造業にも大きなインパクトを与えました。例えば、カーナビゲーションシステム（カーナビ）ですね。

カーナビはこれまで非常に高価な製品で、代替品は存在しませんでした。しかし、スマホのカーナビアプリやGoogleマップのような経路案内が登場したことで、純正のカーナビは値段が高い割に使いにくいと感じられるようになりました。

その通りです。このように、スマートフォンの普及は、製品やサービスを提供する企業が、今まで以上にUXに意識を払うように時代の変化にも影響しているんです。

はい。ユーザーが求める水準が上がったため、企業もそれに応える必要が出てきました。

こちらこそ、ありがとうございました。ぜひ、皆さんもUXデザインに注目してみてください。