割り込み【v25】

使い方いろいろ、便利な小窓と引出し。

司会

皆さん、こんにちは。本日は「割り込み」について、特に「オーバーレイ」と「インレイ」の使い方について、T Fきりんさんに詳しくお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

TFキリン

こんにちは。こちらこそ、よろしくお願いします。今日は、Webサイトやアプリにおける「割り込み」のインターフェースについてお話ししたいと思います。

たぬき

まず、「割り込み」とは何でしょうか?具体的に教えていただけますか?

TFキリン

はい。「割り込み」とは、現在表示している画面にとどまりながら、別の情報や機能を提供するインターフェースの拡張機能です。これにより、わざわざ別の画面に移動する必要がなくなり、ユーザーの操作負荷を軽減できます。割り込みには大きく分けて「オーバーレイ」と「インレイ」の2種類があります。

2種類の割り込み

司会

「オーバーレイ」と「インレイ」の違いについて詳しく教えてください。

オーバーレイ

TFキリン

まず、「オーバーレイ」ですが、これは現在の画面の上に重ねて表示するタイプの割り込みです。ポップアップやツールチップなどがこれに該当します。オーバーレイを閉じれば、元の画面にすぐに戻ることができます。

インレイ

TFキリン

一方、「インレイ」は画面内に差し込まれるタイプの割り込みです。ユーザーが自分の意思で開閉できるエリアであり、必要なときに詳細な情報を展開できます。インレイを開くと、その分コンテンツが下に押し下げられますが、画面の上に重なることはありません。

オーバーレイ

強制的な割り込みでユーザーの意識と操作を集中させる

たぬき

オーバーレイの特徴やメリットについて詳しく教えてください。

TFキリン

オーバーレイの最大の特徴は、強制力が強いことです。ユーザーの操作や意識を一時的にオーバーレイ側に集中させることができます。全画面で割り込むタイプと、部分的に割り込むタイプがあります。特に全画面のオーバーレイは、重要な情報や操作をユーザーに確実に伝えたいときに有効です。

特定の操作をユーザーに促すときに有効

TFキリン

例えば、アプリの初回起動時にユーザー登録を促したり、重要な告知を表示したりする場合に、オーバーレイは非常に効果的です。ユーザーはオーバーレイを閉じるか、指示に従うまで次の操作に進めないため、確実にメッセージを伝えることができます。

補助的な情報を提供するときにも活用

TFキリン

部分的に割り込むタイプのオーバーレイは、ユーザーから操作を奪わないため、補助的な情報を提供するのに適しています。例えば、Wikipediaではリンクにマウスオーバーすると、そのリンク先の概要が小窓で表示されます。ホバーが外れると自動的に閉じるため、ユーザーはスムーズに情報を得ることができます。

画面追従型のオーバーレイは注意が必要

TFキリン

ただし、画面をスクロールしても追従してくる上部固定のヘッダーや、常に表示される告知エリアなどは、使い方を誤るとユーザーにとって煩わしい存在になることもあります。ユーザーの操作を妨げないよう、適切にデザインすることが重要です。

たぬき

オーバーレイは強力な機能ですが、使い方には注意が必要ですね。

インレイ

ユーザーの意思で展開するインレイ

司会

次に、インレイについて詳しく教えてください。

TFキリン

インレイは、ユーザーが自分の意思で開閉できるエリアです。長いコンテンツを折りたたんでおき、必要なときに展開することで、画面の情報量を調整できます。インレイを開いても他のコンテンツを隠すことはないため、ユーザーは自由に操作を続けられます。

始めに閉じているものを開くための仕組み

TFキリン

インレイは、基本的に初めは閉じているものを開くために使います。長すぎる情報をそのまま表示すると、ユーザーにとって負担になるため、タイトルや見出しだけを表示しておき、必要なときに詳細を表示するという使い方です。

アコーディオン:代表的なインレイの形

TFキリン

インレイの中でも特に一般的なのが「アコーディオン」です。見出しが蛇腹状に並んでおり、クリックすると詳細が展開されます。スマートフォンのように画面幅が狭いデバイスでも有効な手法です。

アコーディオンのメリット

TFキリン

アコーディオンのメリットは、ユーザーが全体の構造を把握しやすいことです。例えば、FAQページで多数の質問項目がある場合、見出しだけを一覧表示することで、ユーザーは興味のある項目をすぐに見つけられます。また、ナビゲーションとしてカテゴリを表示する際にも有効です。

たぬき

ユーザーの操作性を高めるために、インレイも有効な手段なんですね。

まとめ

司会

本日は「割り込み」のインターフェースについて、オーバーレイとインレイの特徴や使い方を詳しく教えていただき、ありがとうございました。

TFキリン

こちらこそ、ありがとうございました。適切に使えば、ユーザー体験を大きく向上させることができますので、ぜひ活用してみてください。

たぬき

今回のお話を参考に、今後のデザインに活かしていきたいと思います。ありがとうございました!

TFキリン

何かご質問やご相談があれば、いつでもお声がけください。ありがとうございました。

関連記事