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詳細:サービスの(当面の)ゴール
皆さん、こんにちは。本日は「詳細ページ」について、T Fきりんさんに詳しくお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
こんにちは。こちらこそよろしくお願いします。今日は、サービスにおける「詳細ページ」の重要性と、その役割について深くお話ししたいと思います。
詳細ページは、ほとんどのユーザーが明確な意志を持って訪れる目的地、つまり当面のゴールとなる場所です。
確かに、ユーザーはトップページや一覧ページを経由して、最終的に詳細ページにたどり着きますね。そのページで具体的な情報を得ることができます。
その通りです。詳細ページでは、商品やサービスの具体的な情報、特徴、仕様などが提供されます。見た目やレイアウトに違いはあっても、多くの場合、ユーザーはトップページから直接、あるいは検索結果を含む一覧ページを経由して、この詳細ページにやってきます。
関連する情報を提示しよう
詳細ページにたどり着いたユーザーは、当面の目的を達成したことになりますが、それで終わりではないのでしょうか?
良い質問ですね。実際、詳細ページに到達したからといって、ユーザーの旅が終わるわけではありません。多くの場合、ユーザーはそのページを手がかりに次の情報を探したり、自分でも気づいていなかった潜在的な欲求に気づくことがあります。
ですから、詳細ページでは「関連する情報を提示する」ことが重要になります。
具体的にはどのような関連情報を提供すれば良いのでしょうか?
関連する情報は大きく分けて二つの種類があります。一つは、ある商品やサービスに対する同じ種類の他の商品、つまり「同種の情報」です。もう一つは、全く異なるカテゴリに属する「別種の情報」です。
例えば、ある電子機器の商品ページに、その商品のアクセサリーや関連ソフトウェア、取扱説明書などを提供することが考えられます。
ユーザーにとって役立つ情報を幅広く提供することで、満足度を高めることができそうですね。
その通りです。また、個々の詳細ページはサービスの末端に位置するため、もしお互いに行き来できる連絡通路がなければ、ユーザーは再びトップページに戻ってナビゲーションし直さなければなりません。
これはユーザーエクスペリエンスを損なう可能性があります。詳細ページ同士が密接に連携し合うことで、ユーザーはスムーズにサービス内を移動でき、より使いやすいサービスになります。
詳細:次の道を示し、回遊できるようにする
詳細ページでユーザーに次の道を示すことの重要性について、もう少し詳しく教えてください。
わかりました。詳細ページでは、その情報自体に価値があるのはもちろんですが、さらにもう一つの価値として、同じカテゴリに属する別の情報を提示することで、ユーザーに「比較と発見を促す」ことができます。
これにより、ユーザーはサービス内を回遊し続け、新たな商品や情報と出会う機会が増えます。結果的に、サービス全体の価値も高まります。
ユーザーがサービス内で長く滞在してくれると、ビジネス的にもメリットがありますね。
関連する次の動画をすぐに見せる
具体的な例として、どのようなサービスがありますか?
例えば、YouTubeやNetflixといった動画サービスが挙げられます。これらのサービスでは、動画の再生が終わると、すぐに関連する次の動画を自動的に再生しようとします。ユーザーが何もしなければ、次々と動画が再生され、サービスを継続的に利用することになります。
確かに、気づいたら何時間も視聴していたという経験があります。
そうですよね。また、再生を避けようとしても、詳細ページの近くに関連する他の動画が多数表示されており、ユーザーはついクリックしてしまいます。これは、ユーザーの興味関心に合わせてコンテンツを提供し、サービス内を回遊し続けてもらうための戦略です。
様々な切り口で関連する情報を見せる
他にはどのようなサービスが同様の手法を用いていますか?
一つの代表的な例として、Amazonがあります。Amazonの詳細ページには、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」「おすすめの商品」「あなたに似たお客様が購入した商品」など、様々な切り口で関連する商品が表示されています。これにより、ユーザーは別の商品との比較や新たな発見を繰り返し、詳細ページから別の詳細ページへと無限に回遊することができます。
確かに、気づいたら全く別の商品を購入していることもあります。
そうなんです。このように、詳細ページで関連情報を多角的に提供することで、ユーザーの購買意欲を刺激し、サービス全体の価値を高めています。これはユーザーにとっても新しい発見の機会となり、サービス提供者にとってもビジネスチャンスを拡大する効果があります。
本日は詳細ページの重要性と、その活用方法についてとても勉強になりました。ありがとうございました。
ありがとうございました!今回のお話を今後のサービス設計に活かしていきたいと思います。
こちらこそ、ありがとうございました。何か質問やご相談があれば、いつでもお声がけください。