トップ、一覧、詳細【v15】

大体みんな、この形からできている。

司会

皆さん、こんにちは。本日は「トップ、一覧、詳細」というテーマで、T Fきりんさんにお話を伺います。よろしくお願いします。

TFキリン

こんにちは。よろしくお願いします。今日は、サービスの構造についてお話ししたいと思います。世の中にはいろいろなサービスがありますが、その構造には共通点があるんです。

たぬき

具体的にはどのような共通点でしょうか?

TFキリン

家を例にとると、屋根があり、玄関があり、リビングがあり、部屋がありますよね。新しいものでも古いものでも、構造的な類似点を見つけることができます。同じように、多くのサービスは「トップ」「一覧」「詳細」という大まかな構造から成り立っているんです。

たぬき

なるほど、そのような視点で見ると、考えが整理しやすくなりますね。

TFキリン

そうですね。サービス全体のデザインをするときに、大局的な視点に立って、ありふれた「いつもの構造」で考えると、非常にスムーズに進められます。

司会

「トップ」「一覧」「詳細」という概念は、デバイスやサービスの規模が変わっても普遍的なんでしょうか?

TFキリン

はい、そうです。これらの概念はデバイスが変わっても、サービスの規模が変わっても適用できます。将来的に新しいデバイスや技術が生まれたとしても、この考え方は役立つでしょう。

最もありふれた3つの構造

たぬき

具体的に「トップ」「一覧」「詳細」について詳しく教えてください。

TFキリン

もちろんです。Webサイトやアプリには、ありふれたお決まりの構造があります。それが「トップ」「一覧」「詳細」です。この構造に落とし込むことで、多くのサービスを破綻することなくまとめ上げることができます。

たぬき

PCのWebサイトでもスマートフォンのアプリでも同じですか?

TFキリン

はい、構造的には大差がありません。例えば、PCのWebサイトでもスマートフォンのアプリでも、同じような構造を持っています。

トップ:サービスの顔

TFキリン

まず、「トップページ」はそのサービスの利用にあたって最初に訪れる場所で、いわばサービスの顔です。ここを起点にして、ユーザーは目的地に向けて次のステップへと進みます。

たぬき

トップページのデザインは重要ですね。

一覧:サービスの骨格

TFキリン

次に、「一覧ページ」は目的地までの中継ページですが、多くの目的地候補を比較できるように並べたり、予想外の提案をするなど、サービス全体の「骨格」を示す重要な役割を担います。一覧がしっかりしていないサービスは使いにくいものです。

たぬき

確かに、一覧ページが使いやすいと目的の情報にたどり着きやすいですね。

詳細:サービスの(当面の)ゴール

TFキリン

そして、「詳細ページ」が、ユーザーがサービスに訪れて想定していた目的地です。しかし、多くのユーザーは明確な目的を持ってサービスを利用しているわけではなく、何か面白いものはないか、意外なものはないかとすぐに次へと気移りしていきます。

たぬき

なるほど、ユーザーの行動を考慮してデザインする必要がありますね。

その他の事例

司会

全てのサービスがこの形を取るわけではないんでしょうか?

TFキリン

そうですね。「トップ」「一覧」「詳細」は最もよく見られる普遍的な構造ですが、地図、ゲーム、ツールなど、ある役割に特化したサービスでは全く違った構造を取ります。

規模によって構造は変わる

たぬき

サービスの規模によって構造は変わるんですか?

TFキリン

はい。最初は小規模に始まったサービスも、運用を続けて展開を広げていくうちに構造は変わっていきます。最初から全ての器を用意するのではなく、規模に合った構造から始めることが大切です。

規模1: トップで全てをカバー

TFキリン

最も小規模なサービスでは、トップページの縦スクロールだけで全てのコンテンツをカバーできます。多少画面が長くなっても問題ありません。縦スクロールのみの構造なのでスマートフォンでの表示にも向いており、大きなビジュアルやパララックスによる演出表現とも親和性が高いです。中小企業のWebサイトや単品の製品紹介などでよく使われる構造です。

たぬき

確かに、シンプルなサイトではトップページだけで十分ですね。

規模2: 詳細だけ別ページ

TFキリン

やや規模が大きくなると、個々のコンテンツの詳細を紹介するために、個別に切り出したほうが良くなります。例えば、トップページと複数の詳細ページだけで全体が構成された構造です。

たぬき

トップページで概要を伝えて、詳細は別ページで説明するわけですね。

規模3: カテゴリごとに一覧を用意

TFキリン

詳細ページの数が増えてくると、個々のカテゴリごとに一覧ページを用意したほうが良くなります。一覧ページが存在することで、各カテゴリで何をカバーしているのか分かりやすくなり、詳細ページの比較・検討もしやすくなります。

たぬき

ユーザーが目的の情報にたどり着きやすくなりますね。

規模4: 検索機能を設置

TFキリン

さらに規模が大きくなったら、検索機能を設置します。検索が必要な状況とは、個々にページを見ていくだけでは非効率なほどサービスが大きくなったことを意味します。この規模まで来ると、小さめなECサイトであれ、誰でも知っているAmazonであれ、根本的な構造としては同じ土俵に立つことになります。

たぬき

検索機能があると、大量の情報からでも目的のものを見つけやすいですね。

司会

本日はとても勉強になりました。ありがとうございます。

たぬき

ありがとうございました!早速、サービスの構造を見直してみたいと思います。

TFキリン

こちらこそ、ありがとうございました。ぜひ参考にしてください。

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